実家に帰り、91歳の父と一緒に過ごしてきました

母のこと、父のこと、そして介護

電車とバスに乗り、実家に帰りました。
91歳の父は1人暮らしをしています。
要支援1です。

昨年7月に母が股関節手術のため入院するまでは、両親揃って実家で暮らしていました。
母は2週間で退院するはずが、手術の失敗により入院が半年以上になり家に帰れずに亡くなりました。
今年の1月末のことでした。

私と妹は交互に父の様子を見にいってます。
今のところは週に1回、娘のどちらかが実家に行くということです。

私は乗り換え駅で買ったお弁当持参です。
以前は、母と父2人の好みを考えてお弁当を選んでいましたが、今日は父好みの中華弁当です。

2人でお弁当を食べました。
私の向かいに父がいて、その向こうには仏壇と母のお骨が見えています。
お墓は他県で遠いので、父はなかなか納骨しない…
きっと寂しいのでしょう…

母はよく言ったものです。
「あたしが、お父さんの面倒見て、看取るからね」

母は父より、7歳年下でした。

気難しい父。
だから、私はよく冗談めかして母に言いました。

「お父さんを残して行かないでね。お父さんの扱いわからないから」

母は、あははと明るく笑っていました。

まさか順番が逆になるなんて……

入院が長引いている間、母は父によく謝っていました。
「お父さん、面倒みれなくてごめんね」
認知症の進行してゆく母でしたが、とてもクリアな時もあったのです。
そういう時は、自分の状況がわかり、
このまま自分の方が先に逝くと予想していたのだ。
母はすべてわかっていたのだと……

つらくて、このまま文字が打てません。

今日は、昼のお弁当を食べたあと、
ご近所さんへ、お返しの菓子折りを持ち、父と2人で挨拶まわりをしました。
三軒訪ねたのですが、1軒はお留守でした。

うち一軒は、私の幼馴染であり、小学校の同級生でもあるおうちです。
おばちゃんはとても歳をとっていました。
母より3歳年上だと教えてくれました。
86歳です。
みんな、歳をとったな……
痛感しました。

家に戻ると、父は腰を伸ばしたいとレンタルしている介護ベッドに横になってしまいました。
心配です……
しかし、私がいるから10分くらいで起きていて、一緒にコーヒーを飲みお菓子を食べながら、あれこれ話をしました。

父とこんなに色々な話をするようになるなんて、予想外でした。
以前と違って、とてもやさしい表情をするようになった父。
「お母さん、たまにいるみたいだよ」
なんて台詞を言いました。
そんなこと言うような人じゃなかったのに…

だけど、私も同感で、この間も母に電話かけそうになったと話しました。

写真は、実家の庭の一部です。
これはおそらく雑草だと思うのですが、去年はこんなに咲いていなかった。
父も増えたと驚いている。

母は野の花と雑草が好きだったので、母が咲かせているのだろうと思うのです。
だから、たくさん摘んで帰ってきました。
小さな花瓶に飾り、私の部屋の「母コーナー」の母の写真の前に飾ります。

「お母さん、この花好きでしょ」
って言いながら。

今日は読んでいただき、ありがとうございました。

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