着物屋さんで振袖をオススメしていた私が、一生の思い出にのこる振袖選び、比較のポイントをお伝えします 

着物

振袖ってどうやって選べばいいの???
成人式をひかえた女子なら、そう思いますよね。
人生において初めてのことですから、そう思うのは自然なことです。
成人式は、一生に一度の大切なお祝いの日。
納得し、満足する振袖を着たいですよね。

大丈夫😊
着物屋さんに勤めていたことがある、私、菜々キキが正直なところを書いていきますよ。

着物屋さんだった時、私は振袖の販売をしていました。
お祝いのお手伝いができる仕事に、誇りと喜びを感じておりました。
その日々には、多くのお嬢様、お母様との出会いがありました。
皆様とのやりとりを思い出しながら、正直にお伝えしていこうと思います。

多くのご家族様が次のような流れで、振袖選びをされていました。

① 17歳~19歳のお嬢様、お母様、ご家族がどうしようと思い始める
② 着物屋さんや振袖専門店へ行ってみる
③ とにかく質問してみる(レンタルか、購入か等)
④ なりたいイメージを想像してみる
⑤ たくさん振袖、小物を見せてもらう
⑥ 試着してみる。自分の振袖女子姿をチェック
⑦ 予算と相談する(前撮り、着付け等確認するといい)
⑧ 無事予約完了。あるいは、保留して他店も見てみる

それでは、①~⑧まで順番に追っていこうと思います。


① 17歳~19歳のお嬢様、お母様、ご家族がどうしようと思い始める

ご家族の間で、振袖の話題が出始めるのはいつ頃が多いのでしょうか?

私が勤めていたのは、振袖専門店ではなく普通の着物屋だったのですが、高校2年生のお嬢様からオススメをしていました。
そうすると、多くのお母様からーーー

まだ全然考えてなかった

「そろそろ動かなきゃと思っていたけれど、どうしたらいいのかわからなくて…」

だいたいこのような、2種類のお返事がありました。
大丈夫です😊
どちらのご家族様にも対応できるように、着物屋は準備をしているものです。

今の時代、ネット検索をすることが第一歩かなと思います。
あるいは、生活圏にたまたま着物屋か振袖専門店があるかもしれませんね。
その場合は、着物屋ってかなり敷居が高いですが、思い切って店員さんに声をかけてみてください。
「振袖ってどうしたらいいの?」などなど。
店員さんは大喜びすること間違いなしです😊
はりきって色々説明することでしょう。

だけど、やっぱりそんなことしたくない。
あるいは、生活圏に着物屋も振袖専門店もない。
という皆様は、ネット検索しますと、振袖見学の予約ができるところもたくさん出てくると思いますので、そちらの方法もオススメです。


② 着物屋さんや振袖専門店へ行ってみる

さて、予約をしたら、いよいよですね。
私が着物屋さんだった時は、ご来店いただくのはお嬢様ご本人とお母様のお二人が多かったです。(95%くらい)
次に多いのは、おばあ様もご一緒の場合でした。
他には、お嬢様のお姉様や妹様がご一緒の場合もありました。

けれど、これは別に決まりがあるわけじゃないのですよ。
もちろん、お父様に来ていただいてもよいのですが、私の時は1人もいらっしゃいませんでした。やはり男親は照れくさいものなのですかね? ふふふ。

さあ、お店に着きました。
ここからが本番です。
目の前には、たくさんの美しい振袖の数々、それらをより美しく盛り上げるための小物の数々があることでしょう。
豪華な袋帯
繊細な刺繍の半衿
色鮮やかな重ね衿
華やかな帯揚げと帯締め
可憐な草履とバッグのセット
伝統の技でつくられた髪飾り
などなど……

目移りしちゃいますね♡
普段着物を着ていなくても、女性なら心がときめくことでしょう✨
遠慮しないでね。
じっくり見てください。
心ゆくまで堪能していください。


③ とにかく質問してみる(レンタルか、購入か等)

これ、すごく大事です。
店員に、とにかくなんでも質問してみてください。

「振袖ってどうやって選べばいいの?」
「洋服と違うから、どうしたらいいのかわからない」
「お母さんの振袖を着たい」
「お姉ちゃんの振袖を着たい」
「レンタルと購入どっちがいいの?」
「費用は幾らくらいかかるの?」

などなど。少しでも疑問に思ったことは質問してください。
きっと答えてくれる筈です。

例えばーーー
「振袖ってどうやって選べばいいの?」
「洋服と違うから、どうしたらいいのかわからない」

そうですよね。
洋服と違うから、振袖ってよくわからないですよね。
店員は、様々な振袖、帯、小物を見せながら説明してくれると思います。
好みのものが見つかれば、どんどん伝えていくといいですよ。

「お母さんの振袖を着たい」
「お姉ちゃんの振袖を着たい」

お母様、お姉様が振袖をお持ちなら、それを着るのもよいですね✨
家族の歴史になること間違いなしです。
来店時に、荷物になりますが、御持参することを強くオススメします。
振袖の状態や、サイズの確認ができますし。
実際に試着して、小物だけを新たに購入し、お嬢様に似合うコーディネイトを見つけることもできると思います。

「レンタルと購入どっちがいいの?」
「費用は幾らくらいかかるの?」

最近はレンタルの方が多いようです。
成人式以外は振袖を着ない。
保管するスペースを取りたくない。
管理が面倒だ。

購入する方ももちろんいらっしゃいます。
ご兄弟や友達の結婚式に着用し、お祝いしたい。
お祝いとして娘に、孫に振袖を持たせてあげたい。
(最近は少ないようですが)お見合いのときに着用したい。

一般的に、購入するよりもレンタルする方が価格は抑えられます。
お母様は、ご予算を店員に伝えるとよいと思います。
お店にもよりますが、セット料金になっていることがほとんどですので、よく確認をするとよいでしょう。
遠慮することはありません。どんどん質問してくださいね。


④ なりたいイメージを想像してみる

お嬢様は、これが一番重要なところです。
ご自分が振袖を着てどんなふうな振袖女子姿になりたいのか、イメージしてみてください😊

かわいく着たい
クールにきめたい
レトロな感じが好き

などなど、色々あることでしょう。

それから、振袖は何色がいいの?
ということですが、着てみたい色、好きな色を伝えましょう。

ピンク
オレンジ
黄色・クリーム






などなど、たくさんの振袖があって迷っちゃいますよね。
いつも着ている洋服と同系色がよいかもしれません。
似合っているから。
けれども、振袖ですと、身に付けたことがないようなお色が映えることもありますよ。

5 たくさん振袖、小物を見せてもらう

とにかく、たくさん見せてもらうこと☆
これにつきます。
遠慮しないでいいんですよ。
一生に一度のお祝いなのですから。

店員は着物大好き人間です。
なので、お客様に振袖に興味を持っていただき、どんどん質問されれば、嬉しくてどんどん見せてくれる筈なのです。
私事ですが、そういう時は非常に嬉しかった😊
盛り上がること間違いなしですね✨


⑥ 試着してみる。自分の振袖女子姿をチェック

たくさんの振袖や小物を見てみて、気に入ったものありましたよね?
いよいよです。
試着してみてください。
ドキドキ、ワクワクしますよね。
ここはもう、店員さんにすべて任せてお姫様のように美しい振袖を着付けしてもらってくださいね。

試着は、最低2着はすることをオススメします。

※ お母様の振袖、お姉様の振袖の場合も着付けてもらってください

☆着物豆知識☆
「着物1枚に、帯3本」
という言葉あります。
それくらい、着物は帯や小物を変えると、様々なイメージの異なるコーディネイトができるという意味です。

まず、一番気に入った振袖を着つけてもらってください。
店員さんが、すてきな帯や衿、帯締め、帯揚げを合わせてくれますよ。
もし、あっちの帯締めの方がいいなどありましたら、伝えてくださいね。

さて、着付けが完了してみていかがでしょうか?
ご自分の振袖女子姿をよーく鏡でチェックしてみてくださいね。
気に入りましたか?

お母様やおばあ様は、うるうるしちゃうかもしれませんね……

イメージどおりで気に入った
イメージとちょっと違うけど、気に入った

そう思っても、もう1着試着した方がいいですよ。
比較してみると、いろいろ気づくこともあると思うのです。

店員さんは、それぞれ異なるコーディネイトで着付けしてくれますよ。
お嬢様は、迷っちゃうかな。
だけど、ここは、心をまっさらにして本当に気に入った方を選んでくださいね。

私が着物屋さんで振袖をオススメしていた時、心がほっこりすることたくさんありました。
おばあ様がご一緒の場合は、「赤い振袖」を押すことが多いのですよ。
これには理由があると感じていました。
おばあ様は孫娘がかわいくて、かわいくてしかたがないから♡
赤い振袖は王道なのですが、若くてかわいい娘さんにぴったりなんですよね。
(お年を召してしまうと、決して着れない色ですから)

つまり、おばあ様の推し色は赤。

ということでした。
因みにお母様の中にも、「赤やピンクがいいんじゃない?」という方いらっしゃいましたよ。

お嬢様のなかには、「お母様、おばあ様を喜んでもらいたい」という心優しい方もいると思います。
けれども、ここはやはり「自分の着たい振袖を着る」というスタンスでよいと思うのですよ。
おばあ様もお母様も、最終的には「○○ちゃんの好きな振袖にして」とおっしゃっていましたよ😊


⑦ 予算と相談する(前撮り、着付け等確認するといい)

こちらは主にお母様のご担当かと思います。
セット料金になっていることが多いので、内容をよく確認してください。
セットに入っているものは?

〇前撮り(着付けとヘアセット付き)
〇成人式当日の着付けとヘアセット
〇卒業式の袴
〇クリーニング

など


⑧ 無事予約完了。あるいは、保留して他店も見てみる

お嬢様が振袖を気に入り、お母様のご予算にも合っていれば、契約をしてよいでしょう。
もちろん、そうなれば一安心です。
けれども、少しでもひっかかる点がある場合は一度持ち帰ってもよいと思うのです。
振袖はレンタル、購入ともにお安い買い物ではありません。
しかも、お嬢様とご家族様にとって、一生に一度のお祝い事です。
後悔のないようにしてくださいね。

場合によっては、1店舗目を保留して(取り置き可能か、店員さんに確認してください)、他店をまわってみるのもありかもしれません。

さいごにーー
ここまで読んでいただき、ありがとうございました😊
私が着物屋さんで振袖をオススメしていた経験をもとに書いてみました。
皆様が振袖選びをする際の参考になれば、とても嬉しいです。

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