こちら②になります。
①はこちら↓

つまり、どう考えても、店長は故意に私にぶつかってきたということです。
後から考えれば、第1回目のぶつかりの時に、はっきりと、
「やめてください!」
と言えばよかったとわかるのですがーーー
私は言わなかった。言えなかった。
あの時は、お客様をお待たせしていて、私はバッグヤードから急いで売り場へ戻るところでした。
草履をパタパタ鳴らしつつ。
だけど、頭の中では別のパターンも浮かんでいて……
いや、ひょっとして、たまたま接触してしまったのかも?!
通路は狭いし、店長は50歳のおじさんだから、たまたまグラリと体のバランスを崩してしまったとか?
ああ、もう!
今思うと、なんて私は甘かったんだろう…
人がいいっていうか……(←自分で言うな)
しかし、その後、店長のぶつかりおじさん行為は増える一方になって……
これは、確実に、ぶつかってきてるとわかりました。
正直、痛いし、気持ちわるい!
「キモッ! オエッ!」
ってやつですよ。
だけど、私は気が弱く、
「やめてください」
が言えなかった。
自衛として、店長とすれ違いそうな時は、一度こちらが待つことにしました。
とにかくバックヤードは狭い。
店長が近づいてきた時は、一度、足を止め、後ろへ下がってやり過ごし、店長が通ったあと、進む。
など実行していました。
だけど、お客様をお待たせしている時など、急いでいる時もあるわけで。
(読者の中には、上司を先に通すのは当たり前じゃないの? すれ違おうとする書き手が悪いんじゃない? という意見の方もいるかもしれません。
しかし、忙しい時など、他の男性社員達や女性スタッフ達は、その通路で普通にすれ違うことが可能でした)
私は、すれ違う方法を工夫したので、もう大丈夫だと思いました。
ところが、急いでいてどうしても早く売り場へ出なくてはならない時には、やはり、店長は待ってましたとばかりにぶつかってくるのです。
ぶつかりのパターンは2種類
A ドンッ。ともろにぶつかってくる。
B ズルズルズルゥ~~。と、いやらしく腕を密着させ擦りつけながら通っていく。
Aのパターンも嫌だけど、Bのパターンはもっと嫌でした。
もう、痴漢かよというレベル。
気持ち悪いの極地でした。
こんなことが続き、私の精神は疲弊していきました。
せっかく好きな着物の仕事にやりがいを感じているのに……
観察していると、店長は、お店の男性社員達や、他の女性スタッフにはぶつかりおじさんをしていないのでした。
私だけ?
どうして、私だけにやるわけ???
今ならわかります。
当時の私は、ぶつかりおじさんのターゲットになりやすい条件をすべて満たしていたからです。
A 女である
B 小柄である(私、当時153cmくらい。今より痩せていた)
C おとなしそう
これは、本人としてはどうしようもないことばかり。
いいや……
C おとなしそう
これを変えればよかったのでしょうが…
なかなか難しかった。
誰かに相談するにも、当時、この店の先輩達は私の話を聞いてくれるような人達ではなかったのが、また悲劇でした。
実は、皆仲が悪く、店全体がギクシャクとした雰囲気だったのです。
私が、店長にぶつかりおじさんされていても、先輩達は見て見ぬふりでした。
途方に暮れた私は、その会社の組織図や社内電話番号表を調べました。
すると、社員、スタッフのための相談窓口を見つけたのです。
ああ! あったんだ、相談窓口!
こんな、新人(40歳過ぎだけど)いじめの激しい会社だから、ないのかと思った……
これは今から十数年前の出来事ですが、今のようにハラスメントへの意識のない時代でした。
だけど、さすがにあったんですね、相談窓口。
私は、少しだけ躊躇したけれど……
ここしか頼れるところはない。
よし!
電話してやる。
私は決意したのでした。
②はここまでです。
③へ続く。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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