職場の店長がぶつかりおじさんだった④(最終回)ぶつかり続ける店長に、私がとった行動とは

困った人たち

こちらは④になります。

③はこちらです↓
職場の店長がぶつかりおじさんだった③ぶつかり続ける店長に、私がとった行動とは | 晩婚ゆるり生活

会社の相談窓口に電話をしても、まったく何もしてもらえなかった私。

店長のぶつかりおじさん行為は続いており、全くやめる気配はありません。
私がはっきりと強い口調で「やめてください」と言えればよかったのかもしれませんが……
私が嫌そうな顔をするだけじゃ、店長には全く通じないのでした。

もう嫌だ! しょうがない。もう1回、相談窓口に電話してみよう
そう決意しました。

電話をしてみると、相談員の感じが明らかに1回目の時と違いました。
相談員が、私の店舗と名前を聞いてくることもなく。
ああ、これは、もうどこの店なのかわかっているな。

じゃあ、どうして何もしてくれないの?
喉元から吐き出したい言葉を我慢しました。

私「店長は、まだ私にぶつかってきます。まだやめてくれません」

低い声が出ました。自分でも信じられないくらい、自分の中で一番低い声。
もう、我慢の限界だったから……

しかし、担当者は、「そうですか……」
みたいなあいまいな返答しかしなかった。
店長を守りたいのか?
着物の会社を守りたいのか?
自分が面倒な仕事をしたくないのか?

さすがの私も頭にきて、店長の新たなアレも告発することにしました。

店長が、お店のパソコンで、池袋の風俗店をたくさん検索して見ています。営業中にですよ

相談員は黙り込みました。
ちょっと! 何とか言ってよ。
心の中で言いました。

しかたなく、私の方から質問しました。
「あの、別のお店に転勤させてもらうことはできますか?」

相談員は「できます…」と返答したものの、どうもはっきりしません。
ああ、きっと、なんの権限もない社員なんだな……

またもや、もやもやしたまま2回目の電話を終えました。

その後、結局、本社の方からは何もありませんでした。

私が、この着物屋に中途採用で入社(身分はバイト)して、1年以上が経過していました。

この頃、お店で一番使える若手男性社員が転勤していきました。行先は関東で一番売り上げが良いと噂される店舗でした。これはかなりの痛手で、私達の店は売り上げノルマを達成できなくなったのです。

お店の状況は悪くなる一方。
私は、店長のパソコン風俗検索の件を、私だけが知っていることがバカバカしくなっていきました。
どうして私だけ知ってるの? 私が店長をかばってるみたいじゃないか。
ぶつかりおじさんされてる私が、どうして店長の悪さを秘密にしなきゃいけないわけ?

ある日、パソコンで作業中、そばに男性社員いたので、店長の風俗履歴を見せてあげました。
その男性社員の顔色が変わったのが、わかりました。

その後、私の先輩のバイト女性が、仕事中突然帰ってそのまま来なくなってしまったり。(結局、退職)

店長が着物姿のまま、昼休みに近所のパチンコ屋に出入りしているのが判明したり。(着物姿はものすごく目立つ。お得様に見られたら!着物に煙草の臭いもつく)

もう、最悪の日々。
これに、年に何度もあるセールや催事の売り上げノルマに悪戦苦闘。

そして、とうとうXデーがやってきたのです。

あれは、店の全体ミーティングの時でした。
文字通り、店の全スタッフが集まっていました。

途中、店長の発言に、カチンときたのが例の男性社員だったのです。
突然、こう言ったのです。
「店長、店のパソコンで風俗見てるだろ。女性達も、みんな知ってるよ」

シーン……
と店内が静まり返りました。

男性社員は、店長の弱みを握り、使える時を窺っていたのでしょう。
さすがの店長も、口を薄く開け、頬を引きつらせていた……

ノルマ達成へ向けて一致団結するためのミーティングの筈が、しらじらしく表面的なものになり、そのまま終わりました。

しかし、もっと最悪だったのは、この後でした。
その日、店長と2人きりになった時のことでした。
いつもと異なる、しおらしい表情をした店長が近づいてきて、言ったのです。

「〇〇(私の旧姓)、ごめんな……。俺、離婚したばっかりで、さみしくてな……

はあ?!

店長が1年以上前に離婚し、しかも元妻は社内に在籍しているという噂は聞いたことがありました。
だけど、それが何?!
理由にならないでしょ。

プツンッ。
と、私の着物の会社への気持ちが切れた瞬間でした。

仕事を何だと思ってるんだ!
離婚してさみしかったら、営業中に会社のパソコンで風俗店検索して許されるの?
私にぶつかりおじさんしてて許されるの?
昼休みに、着物姿でパチンコ屋に出入りして許されるの?

こんな人の下で働かなきゃいけないなんて耐えられない。
会社の相談窓口も機能していない。

※しかも、実はもう一つ問題がありました。
私は店長の他にも、男性社員に、セクハラといじめを受けていたのです。
この件は、「困った人たち」の別枠で書こうと思っています。

とうとう私は、会社に見切りをつける決心をしました。
中途入社して、わずか2年ほど。
こんなにすぐに辞めていいわけはないけれど……
バイトだったことも、決断を後押ししました。
正社員になるには、売り上げノルマを常に達成し、更に社内で目立つほど売り上げが必要。このことを、入社して初めて知りました。
(噂では、年間一千万円クラスの販売員)

結末はーーー
私が会社を辞めると店長に告げたあと、こんな結果が待っていました。

ぶつかりおじさん店長は、次の人事でとある店舗へ転勤の辞令が降りたのです。実質、左遷でした。
しかも、店長から降格。リーダーとななんとかいう名前が付いていたけど、要するに、平社員へと落とされた!

私の心は、少しだけすっきりしましたが、
「遅いよ! 今更! こっちが辞めると決めてからかよ」
と叫びたい気持ちでした。

ぶつかりおじさんを続けた店長の結末はこのようになりました。

私に対して、その着物会社は結局何もしてくれませんでした。
うるさいバイトが1人辞めた。くらいのことだったのでしょう。

この件がなければ、40代独身だった私は着物の仕事を続けたかった
残念でなりません。
退職の手続きの時、「辞めて1年間は着物関連の仕事をしません」という文書にサインをさせられました。

着物業界でも、引き抜きってあるの?
と思いました。

良かったことと言えば、着物が着られるようになったことです。
着慣れた
着物が体につく
私、着物に草履でも小走りできますよ😊
今でも時々着ています。

店長は着物が嫌いだと宣言していたけれど、私が社内で接した人の中には着物が大好きな人達もたくさんいました。
本気で、着物が好きで、着物がなくならないように、
たくさんのお客様に着物を着てもらいたい、
着物を好きになってほしい、
と強い想いで働いていたーーー
また、着物の作り手である職人さん達の技や想いに触れ、感動することが多かったーーー
それらは、私の宝物になりました。

以上で、この体験談は終わります。
全4回と長くなってしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

菜々キキのブログ、「困った人たち」はシリーズ化する予定です。
お楽しみに☆彡

 

 

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